あめつちの森とは

「あめつちの森」では、自然の中で思いっきり体を使って遊ぶ体験をする幼児親子のための「ことりクラス」、テーマに沿ったエポック授業をメインの活動とし、水彩や手仕事をしたり歌を歌ったりとシュタイナー教育に基づく芸術活動を行う小学生クラスを行なっています。国東半島の大自然の中で子どもたちとともに楽しむクラスを目指して、大人のお話会、マーケットなども企画中です。お気軽に遊びに来てください。

１、その子がその子であることを見守る

　子どもたち一人一人にある輝き。その子が持って生まれたもの、性格や気質、その子が興味あること、好きなもの、得意なこと。人それぞれ違っていることの素晴らしさを大切にしながら、それぞれの良さをお互いが認め合えるような関係を築くこと。互いが信頼し合う関係の中、ありのままの自分でいられる場を大切にしていきます。

２、繋がりあいを大切にする

「私が私である」ということは、他者との繋がりの中で生まれる大切な感覚です。私とあなた、私と動物、私と植物、私と星々、私とこの世界。「私」を取り巻く世界と私がつながっているという実感を、様々な学びや体験を通して子どもたちに感じてほしいと願っています。国東の人と自然。芸術活動。他者との対話。そうした豊かな学びを、私たちは国東の地で実現していきます。

３、感覚を育む

　私たち人間が持つ感覚には、たくさんの感覚があるとルドルフ・シュタイナーは言っています。人間が人間らしく、自らが持つ力を大いに発揮できる力を育むために、感覚をたくさん使って学び、活動する場づくりを目指しています。

・生きる営みを感じる活動

ノラのはこ舟自然農園の田んぼをお借りして、年間を通して稲作りを行います。田植え、草取り、稲刈り、脱穀、もみとりを自分たちの手で行い、自然の恵みを私たちはいただきながら生きていることを共に喜ぶような体験につながることを願って、子どもも大人も一緒になってお米を育て、収穫し、祝い、いただきます。

生きることに必要な衣食住を自分たちの手で作り出す喜びを体験することは、今の時代に生きる私たちにとって、とても大きな体験と豊かさをもたらします。そのような体験を重ねている子ども達は、内面がとても豊かです。「あめつちの森」では、年間を通して、子どもも大人もみんなでこのような豊かな体験をすることを大切にしながら、毎月の活動を深めています。

各クラスの活動内容

＜ことりクラス＞

自然の中で思いっきり体を使って草の中を転げ回ったり、木や岩によじ登ったり、泥の中を歩いたり。そんな自然体験が子どもたちの体を作っていきます。たくさん遊んでたくさん手を動かしている子は、内面がとても豊かです。そんな子どもたちの根っこを作る時期を共に考えていきたいと思います。

季節のお祝いや親子での手仕事も行います。

＊月１回、日曜日の１０：００〜１２：００開催です。

＜小学生クラス＞

・芸術を通した活動


水に濡らした画用紙の上に色をのせて色の動きや重なり合いを楽しみ、色を体験することを大切にした水彩画、静かな音の響きを聴き合い人の声やリコーダーの音色の美しさを聴き合う音楽、形を生み出すことを楽しむ粘土、フォルムを体験するフォルメン線描などの芸術活動を行います。このような芸術活動は、子どもたちが心を動かし、世界の美しさ、真の豊かさを感じる助けになります。

・実体験を大切にした活動

羊の毛をよく洗い、それをほぐし、染めて羊毛フェルトを作る活動、棒を石で削って自分の手に合う編み棒を作り、その編み棒で編み物をして生活に役立つものを編む活動、など、自分の手を動かして丁寧にものを作る活動は、子どもたちの意志の力を大いに育てます。また、身体全体を使いながらリズムに合わせてたし算ひき算やかけ算などを唱えながら動いたり、基本的な英語のやり取りをゲームや小さな劇にして動いたり。このような身体全体を使うアプローチは、子どもの持つ素晴らしい感覚の力を存分に使い、子どもの中にリズムとして深くしみ込んでいきます。

・交流を大切にした活動
　

そこに集まる仲間、また地域の方々との交流を意図的に学びの中に組み込み、人と人が交流し合う喜びを体感できるような活動づくりをしていきます。例えば、手仕事の得意な方のゲスト・ティーチャー、七島藺などの工芸家、田んぼや畑が得意な方からのご指導、発表会を催し地域の方との交流の場を作る、など、国東の人々とつながる学びの場を計画していきたいと思います。

「あめつちの森」は、ご縁をいただき杵築市にある　ノラのはこ舟自然農園　を会場として活動しています。

ノラのはこ舟自然農園　

大分県杵築市大内2436-7

一般社団法人　国東シュタイナーあめつちの学校

週末クラス「あめつちの森」

担当：大友綾

ayaotomo.1130@gmail.com